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スウェーデン大使館 東京都, 日本

東京、日本のスウェーデン大使館へようこそ。

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スウェーデンと日本の大学間連携ネットワーク Mirai 2.0初の ”Research and Innovation Week (R&I Week)”開催

6月7日-11日にスウェーデンと日本の大学間連携ネットワーク Mirai 2.0 が、初の "Research and Innovation Week (R&I Week)"としてオンライン開催されました。

Mirai 2.0は、日本の大学8校とスウェーデンの大学11校で構成されており、研究を対象とした連携ネットワークとしては両国間で最大の規模で、今回は大学、関係機関、企業等から650名以上の登録がありました。この連携はサステナビリティ、高齢化、マテリアルサイエンス、人工知能(AI)、およびイノベーションとアントレプレナーシップに焦点が当てられ、若手研究者の参加という明確な目標を掲げました。このMiraiの連携は、2015年東京のスウェーデン大使公邸で開催された大学学長会議を機に、2016年から2019年にMiraiフェーズ1が、2020年から現在のMirai 2.0フェーズが開始されました。

R&I Weekでは、異なるテーマ分野の研究者間の科学的なディスカッション、大学学長によるリーダーシップ・サミット、研究者と企業のマッチメイキング、テーマを超えた分科会がありました。開会式では、松尾誠一名古屋大学教授とエーヴァ・ヴィーベリヨーテボリ大学学長が挨拶をしました。続いて、スウェーデンのイブラヒム・バイラン産業・イノベーション大臣と日本の平井拓也デジタル改革大臣による開会のスピーチが行われました。両大臣は、社会的課題及びSDGsに取り組むためのスウェーデンと日本間の研究及びイノベーションに関する協力の重要性や、急速に変化する世界におけるイノベーションとトランスフォーメーションを促進するため、相互に知識集約的な二国間の協力を引き続き深化させることを強調しました。

若手研究者のポスターセッションによる研究紹介、実績ある研究者も参加して新たな二国間連携の試みが若手研究者中心に取り組まれました。マッチメイキングとテーマ別ディスカッションセッションでは、大学が新たに連携に取り組む初回評価のためシード資金の公募を発表しました。これに加えてスウェーデンのイノベーション庁であるVinnovaは、社会的課題に対するイノベーションと解決策をより効果的に促進するために、連携ネットワークをさらに拡大して他のアクターグループも関与させるステップとして、マッチメイキングイベントで、シード資金の提案の呼びかけを開始しました。この公募の資金は、スウェーデンの研究資金提供機関がVinnovaを介して共同で提供しています。

会期中、「Mirai 2.0大学リーダーシップサミット」 が開催され、各大学の学長が一堂に会して今後の連携の方向性について議論しました。「デジタル時代の研究・イノベーション・教育」をテーマに、大学から総勢30名を超える学長クラスの参加がありました。参加者は、より小さなグループに分けられ、討議が行われました。このサミットは、スウェーデン大使館のマイケル・ジェイコブ科学・イノベーション担当参事官が司会を務め、教育・研究・イノベーションに関して前向きな議論が交わされました。このサミットの提言には、大学の社会貢献、社会的課題の解決、教育・研究・イノベーションのイニシアティブによるSDGsなどが含まれました。

閉会時には、参加者の満足度も高く、継続的な協力関係の深化への強い関心が示されました。来年のR&I Weekは、状況が許せば日本で開催される予定で、大使館はこの戦略的な日瑞研究・イノベーション連携を引き続き支援できることを楽しみにしています。

MIRAI 2.0 R&I Week 2021